【躁鬱・双極性障害】躁状態のときに「してほしいこと」─174人のリアルな声

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記事の内容について

質問内容:躁状態のときにして欲しいことはなんですか?

アンケート回答数:174件

データの解答の傾向や、回答数、解答内容に応じた傾向まとめ

「躁状態のときにして欲しいこと」という設問に対する174件の自由回答を分析した結果、回答の傾向は大きく10種類に分類できました。しかし、実際には「その他」に該当する自由な表現が非常に多く、全体の約86%(151件)が「その他」に分類されるという結果となりました。この事実から、躁状態における本人のニーズや希望は極めて多様で、一般化が難しいことがうかがえます。

他のカテゴリとしては、「教えてほしい・気づかせてほしい」「止めてほしい(行動・金銭など)」「お金の管理をしてほしい」「怒らないでほしい/責めないでほしい」「優しく接してほしい」などが少数ではありますが確認されました。これらの傾向を見ていくと、共通して現れるキーワードとして「自覚の困難さ」「行動の抑制」「支援者との関係性」が挙げられます。

まず、「教えてほしい」「気づかせてほしい」といった表現からは、自分が今まさに躁状態であることを自覚できないという、当事者特有の困難が見えてきます。この状態にある本人は、自分が逸脱した行動を取っていることを把握できておらず、第三者からの「気づき」のサポートが有効であると感じているようです。

次に、「止めてほしい」「行動を抑えてほしい」といった希望は、躁状態によって引き起こされる行動(衝動買い・ハイテンション・過剰なスケジュール管理など)への自覚と反省があることを意味しています。これは、「後から後悔するから、今は止めて欲しい」といった自己洞察的な視点を持つ回答者が多いことを示しており、病気の影響と自身の本来の意志との間で葛藤していることが読み取れます。

さらに、「お金の管理」については非常に具体的で、「財布を預かってほしい」「カードを取り上げてほしい」といったように、明確な行動制限を求める声が多く見られました。金銭の使い過ぎが典型的な症状であることから、これに対する制御策を自ら設けようとしている姿勢が確認されます。

「怒らないでほしい」「責めないでほしい」という表現からは、躁状態にある自分が周囲に対して攻撃的・暴力的になることへの恐れと、それに対する寛容さを求める気持ちが見えてきます。これは、病気の影響によって変化した自分の言動が他人を傷つけてしまうことへの強い罪悪感の現れとも言えます。

これらの結果を総合すると、躁状態にある双極性障害の当事者は、支援者に対して「自己理解を助けるような支援」「具体的な行動の制御支援」「感情的な安全基地の提供」を強く望んでいる傾向があると考えられます。

データの学びと活用方法の提案

躁状態のときに「どうしてほしいか」という問いは、支援者にとって非常に難しいテーマです。そして、それは双極性障害の当事者にとっても、答えるのが簡単ではない質問です。今回のアンケートでも、その答えはとても多様でした。一人ひとりの言葉に、これまでの経験や失敗、後悔や学びが滲んでいて、どの回答も「生きてきた証」のように感じました。

たとえば「止めてほしい」と答える人がいます。これは衝動的な行動をとってしまうことへの自覚があるからこそ出てくる声です。でもその一方で、「放っておいてほしい」という声もあるんです。「止められる」と感じることで余計に苛立ったり、相手の言葉に反発したくなる。そんなこともあるから、支援者としてはどう関わるのが正解なのか、本当に悩むところだと思います。

ある人は「教えてほしい」と言います。自分が今“おかしい”と気づけなくなるから、信頼できる人にそっと教えてほしい、と。でもこれも、とても繊細なアプローチが必要です。言い方やタイミング次第で、逆効果になってしまうこともあるからです。

こうしたデータから学べるのは、「一律の正解はない」ということと、「事前の共有が大切」ということです。躁状態にないとき、落ち着いて話ができるタイミングで、「もし次にそうなったら、どんなサポートがありがたいと思う?」と、お互いに考えておくこと。それが“いざというとき”の支えになります。

また、本人自身も「迷惑をかけたくない」という思いを強く持っていることがデータからも読み取れました。その気持ちを受け止めつつ、必要に応じて「自分たちはあなたの味方だよ」と伝えていくことも、信頼関係を育むうえでとても大切です。

支援者の皆さんにお伝えしたいのは、無理をしすぎないでほしいということ。どんなに気をつけても、うまくいかないときはあります。それでも、あなたがそばにいてくれること、それだけで支えになっているということを忘れないでください。そして、もし可能であれば、支援者自身もカウンセリングやピアサポートに繋がることで、自分の心を守る手段を持ってほしいと思います。

登場した用語の一般的な解説

1. 教えてほしい・気づかせてほしい

躁状態の特徴の一つに、「自分が今、躁であることに気づかない」という点があると言われています。自覚の欠如は、本人の判断や行動に影響を及ぼし、時に社会的・金銭的なトラブルに繋がる可能性があります。そのため、本人があらかじめ「○○のような兆候が見えたら教えて」と支援者に依頼しておくと、自覚を助けるきっかけになるとされています。

2. 止めてほしい(行動・金銭など)

双極性障害における躁状態では、活動性や衝動性が増し、結果として過剰な外出、散財、過密スケジュールなどが見られることがあります。これらの行動が本人に不利益をもたらすことが多いため、信頼する人に行動のブレーキ役を依頼するケースもあります。ただし、強く止められることで本人が逆に反発するリスクもあり、丁寧な関わりが求められます。

3. お金の管理をしてほしい

躁状態中の「浪費」や「金銭感覚の麻痺」はDSM-5にも記載される症状のひとつです。高額な買い物やギャンブル、不要な契約などに走ることがあるため、支援者が財布やカードを一時的に預かる、銀行口座に制限をかけるなどの対策が取られることもあります。本人の同意を得て、事前に取り決めておくことが望ましいと言われています。

4. 怒らないでほしい/責めないでほしい

躁状態にある人は、感情の起伏が激しく、時に攻撃的・批判的になったりします。結果として他人を傷つけたり、誤解を招いたりすることもありますが、状態が落ち着いた後に深く後悔する人も多いです。支援者としては、「怒らない」「責めない」関わりを心がけることで、本人の自己否定を防ぐ効果があるとも言われています。

5. 放っておいてほしい

一見矛盾しているようですが、「支援されること自体がストレスになる」と感じる人も一定数います。特に躁状態中は、他人からの介入を煩わしく感じる傾向があると言われています。こうした場合には、「完全に放置する」のではなく、「適切な距離を取りながら見守る」姿勢が有効である可能性があります。

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また、躁うつ塾は、双極性障害を始めとし、精神疾患者向けのサービス構築に励んでまいります。

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