双極性障害のリアル「今は大丈夫。でも…」─体調が安定しているとき、家族にしてほしいこと。

双極性障害のリアル
「今は大丈夫。でも…」
体調が安定しているとき、
家族にしてほしいこと。
運営者紹介
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記事の内容について
質問内容:体調が安定しているときだからこそ、支援者や周囲の人にしてほしいこと
アンケート回答数:174件
データの解答の傾向や、回答数、解答内容に応じた傾向まとめ
「体調が安定しているときだからこそ、支援者や周囲の人にしてほしいこと」に対する174件の自由回答を分析した結果、最も多かったのは「特に希望はない/その他」に分類される回答であり、全体の約87%を占めました。このことは、体調が安定しているときの支援に対して、具体的な希望を明確に言語化していない人が多いことを意味していると考えられます。
分類可能な具体的な回答のなかで多く見られたのは、「一緒に楽しいことをしたい」「普通に接してほしい」といった声です。これらの回答には、回復した自分自身を特別扱いされることなく、他の人と同じように関わってもらいたいという願いが込められているように感じられます。
「一緒に楽しいことをしたい」とする回答には、「旅行に行きたい」「美味しいごはんを食べに行きたい」「外出したい」といった行動欲求が含まれていました。これは、うつや躁の波から回復したあとの開放感や、「今ならできる」という自信を持っている状態を反映していると見られます。また、「楽しい経験を共有したい」という願望が、他者との関係回復の一助となっていることも示唆されます。
「普通に接してほしい」といった回答は、「腫れ物に触るように扱わないでほしい」「病気ではなく一人の人として見てほしい」といったメッセージを含んでおり、本人が安定している状態だからこそ、対等で自然な人間関係を望んでいることがうかがえます。これは、双極性障害の診断を受けたことによって変化してしまった人間関係に対する、修復と再構築への希望とも解釈できます。
また、少数ではありますが「将来への準備を一緒にしたい」という声も寄せられていました。具体的には「社会復帰に向けた準備をしたい」「生活リズムを整える手伝いをしてほしい」といったものがあり、安定期を前向きな転機と捉えている回答者も一定数存在するようです。
一方、「無理をしすぎないようにしてほしい」という意見は、支援者自身の健康や負担にも配慮したものであり、双極性障害の当事者が自分だけでなく相手の状態を気にしていることが見受けられました。
さらに、「感謝や励ましの言葉がほしい」という回答もわずかながら存在しました。長期にわたる症状の波に耐えてくれた支援者に対して、言葉で感謝を伝えたい、あるいは今後の支えとしての励ましを受けたいという願望が込められていると考えられます。
以上のことから、体調が安定しているときには、本人の「社会的役割への回帰」「自己肯定感の回復」「対等な関係性の再構築」など、より高次のニーズが表出してくる傾向があると読み取れます。そしてそれらは、支援者との良好な関係性があるからこそ成立する内容でもあるため、日頃の信頼関係がこのタイミングで活きてくるとも言えるでしょう。
データの学びと活用方法の提案
「体調が安定しているときに、周りの人にしてほしいことは何ですか?」というこの問いは、双極性障害を持つ方にとって、実はとても大切で、でもちょっぴり答えるのが難しい質問かもしれません。なぜなら、“体調が良い”ときは、支えてもらうというよりも、「普通でいたい」「自然体でいたい」と思っている方が多いからです。
今回のアンケートでも、多くの方が「特にしてほしいことはない」と答えていました。それは、「今は大丈夫だから、そっとしておいて大丈夫」という気持ちの表れかもしれません。でも、それと同時に「関わってほしくない」という拒絶ではなく、「信じて見守っていてくれること」がありがたい、というメッセージも含まれているように感じられます。
また、「一緒に楽しいことをしたい」という声も多く寄せられていました。病気の波が落ち着いたとき、誰かとご飯を食べたり、気分転換に出かけたり、思い出を作ることは、回復の証であり、自信にも繋がっていきます。「病気の人」としてではなく、「今を楽しめる自分」でいられることが、自己肯定感を高めてくれるのかもしれませんね。
「普通に接してほしい」という意見にも、深い意味が込められています。過去に不安定だったときの記憶や関係性から、つい「気をつかってしまう」ことってありますよね。でも、安定しているときこそ「他の人と同じように扱ってもらえること」が、何より嬉しかったりするものです。
このように、安定しているときには、日常的な関わりこそがいちばんの支援になることがあります。特別なことをするよりも、ふとした会話、たわいもない笑顔、ちょっとした外出のお誘い。そうした小さな積み重ねが、「自分はもう大丈夫かもしれない」と思える自信につながるのです。
支援する側としても、「今この瞬間は支援ではなく、共に楽しむ時間なんだ」と捉えることができれば、関係の負担も少し和らぐかもしれません。そして、お互いがリラックスした空気を持てる時間が、次にもし困ったことが起きたときの「土台」になってくれます。
双極性障害は、波のある病気です。いいときがあれば、つらいときもある。でも、体調が落ち着いている“いま”だからこそ、穏やかな関係性を育むチャンスでもあります。たとえば、次にうつや躁の波が来たときにどうするか、事前に話し合っておくのもいいでしょう。今なら冷静に、お互いの思いをすり合わせることができるからです。
そして、もし支援するあなた自身も、過去に悩んだり、疲れたりした経験があるなら…今が「自分の気持ちを言葉にするタイミング」かもしれません。安定している今だからこそ、お互いが言葉を交わせる余裕があります。支援される側も、あなたの気持ちにきっと耳を傾けてくれるはずです。
「支える」という言葉には、時に重たい印象があります。でも、実はただ「一緒にいる」こと、「普通に笑い合う」ことも、立派な支えになります。そしてそれは、特別な能力や技術がなくてもできること。今日のあなたの声かけや、笑顔が、誰かにとって大きな力になる。そう思えるだけで、少し心が温かくなりますよね。
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