【双極性障害】聞いてほしかった。でも、言えなかった。双極性障害の家族に聞いて欲しい174のリアルな声

聞いて欲しかった。
でも、言えなかった。
双極性障害の家族に
聞いてほしい
174のリアルな声
運営者紹介
今回も記事を読んでくださりありがとうございます!
私たち『躁うつ塾』は双極性障害の方を中心に様々なサービスを提供しています。
- 双極性障害の方の「自分の心の声を伝える」をテーマに、自分のことを説明し周りの理解を得るための自己理解ワーク『支援者マニュアル』のサービス提供
- 双極性障害の方を中心にアンケートや体験談を回収し記事を執筆
- 双極性障害を広めるためのSNS活動(主にInstagram、TikTok)
記事の内容について
質問内容:支援者の人に気をつけてほしい言動を教えてください。
アンケート回答数:174件
データの解答の傾向や、回答数、解答内容に応じた傾向まとめ
「支援者の人に気をつけてほしい言動を教えてください」という問いに対し、回答には明確な傾向が見られました。最も多かったのは、「怒らないでほしい」「否定しないでほしい」といった感情的な否定を避けたいという訴えでした。これは、双極性障害の当事者が精神的に不安定な状況にある中で、支援者からの言動が症状を悪化させるリスクがあると認識していることを反映しています。
「怒らないでほしい」は、支援者の言葉や態度が感情的になることで、自分を責める傾向のある当事者がさらに傷つくという背景があります。「怒られた」と感じることで自己否定感が強まり、うつ状態への移行や人間関係の悪化に繋がる可能性があるといわれています。
また、「否定しないでほしい」という回答も多数ありました。これは、本人が苦しみながらも感じている感情や考えを、そのまま受け止めてほしいという気持ちの現れです。「そんなこと思っちゃだめ」「考えすぎだよ」といった言葉は、一見励ましのようでいて、当事者にとっては自己否定を助長する結果になりやすいという見解があります。
次に目立ったのは、「正論や説教を控えてほしい」「アドバイスよりもまず聞いてほしい」といった意見です。これらは、「支援のつもりが、実はプレッシャーになっている」ということへの注意喚起とも受け取れます。支援者としては「良かれと思って」伝えた内容であっても、当事者にとっては「追い詰められている」「否定されている」と感じることがあるようです。
また、「静かな接し方をしてほしい」「大きな声や急な行動に驚く」という回答も多く見られました。特に躁状態やうつ状態の移行期などは、感覚が過敏になりやすいと言われており、些細な物音や声のトーンの変化に強く反応するケースがあります。そのため、「穏やかに、ゆっくりと関わってもらえると安心できる」という意見が多数挙がっています。
さらに、「『頑張って』『大丈夫』といった言葉がつらい」とする回答もありました。これらの言葉は日常的にはポジティブに使われがちですが、当事者が心身ともに限界に近い状態のときには「頑張らなければいけない」という強迫的な意味合いに受け取られることがあるといいます。結果として、「その言葉が逆に負担になっている」と感じる人も少なくありません。
その他には、「支援者自身が落ち着いていてほしい」「感情的にならずにいてほしい」といった、支援者側の心理状態に配慮したコメントも複数ありました。これは、当事者が相手の感情に非常に敏感であることの表れでもあり、支援者の気持ちがそのまま本人に伝わってしまうことを示唆しています。
全体として、当事者は支援を受けたいという気持ちを持ちながらも、「どのようなかたちで、どのような距離感で関わってもらえるか」を非常に繊細に捉えていることが読み取れます。一方で、適切な言動や距離感を守って接することで、本人の安心感や回復意欲につながる可能性も高く、支援者にとっても大きな学びがあるテーマといえます。
データの学びと活用方法の提案
「支援者の人に気をつけてほしい言動を教えてください」という質問へのたくさんの声を読んでいると、そのひとつひとつがとても切実で、胸に響いてきます。双極性障害という波のある病とともに生きる人たちは、言葉では表しきれない不安や葛藤を抱えて日々を過ごしています。そんな彼らが口をそろえて伝えていたのは、「怒らないでほしい」「否定しないでほしい」ということでした。
この言葉の裏側には、「理解してほしい」「そのままの自分を受け入れてほしい」という深い願いが込められているように思います。支援をしている側にとっては、「早く良くなってほしい」「なんとかしたい」という想いからつい口にしてしまう言葉や態度が、本人にとっては心を閉ざすきっかけになってしまうこともあるんですよね。
たとえば、「頑張って」や「大丈夫」という励ましの言葉も、受け取り手の状態によっては「もっと頑張らないといけないんだ」とプレッシャーになったり、「本当は大丈夫じゃないのに」と孤独感を深める原因になってしまうことがあります。励ましのつもりでかけた言葉が、本人の心にそぐわないこともある。そのギャップに、支援者も戸惑ってしまうことがあるかもしれません。
でも、そんなときこそ「何か言わなきゃ」ではなく、「ただそばにいるだけ」で十分なこともあるんです。目を合わせること、そっと隣に座ること、何気ない雑談をすること。それだけで「自分はひとりじゃない」と感じられる瞬間があります。話す準備ができたときに、穏やかに耳を傾けてくれる存在がいる。それが、どれほど心強い支えになるか、当事者の声からも伝わってきました。
そしてもうひとつ大切なのは、「支援者自身が無理をしないこと」です。感情を抑えることはとても難しいことですし、ストレスが溜まっているときに冷静さを保つのは簡単なことではありません。だからこそ、まずは支援するあなた自身の心にも目を向けてみてください。あなたが穏やかでいられることが、相手にとっての安心にもつながります。
今回のアンケートでは、「話をさえぎらないでほしい」「勝手に判断しないでほしい」「自分の気持ちを尊重してほしい」といった声も多く寄せられていました。これらは、「聴く」ことの大切さを教えてくれています。アドバイスよりも共感を、指摘よりも寄り添いを。ほんの少し視点を変えるだけで、支援のあり方がぐっと優しいものになるんです。
双極性障害は、決して一人で抱え込むものではありません。本人も、支援者も、お互いが少しずつ言葉を選び、気持ちを分かち合えるようになれば、きっと関係は少しずつ育っていきます。「どう声をかければいいんだろう」「この言い方で良かったかな」と迷ったときには、今日のこのアンケートの声を思い出してみてください。そこには、たくさんの本音が詰まっています。
そして何より、あなたの存在がすでに誰かの力になっていること。そのことを、どうか忘れないでいてくださいね。
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また、躁うつ塾は、双極性障害を始めとし、精神疾患者向けのサービス構築に励んでまいります。
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③診断はされていないが気分の波がある方
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