【双極性障害】「いざという時、頼れる関係に」支援者(家族・パートナー)と事前に話しておきたいこととは?

いざという時に、
頼れる関係に
支援者
(家族・パートナー)と
事前に
話しておきたいこととは?
運営者紹介
今回も記事を読んでくださりありがとうございます!
私たち『躁うつ塾』は双極性障害の方を中心に様々なサービスを提供しています。
- 双極性障害の方の「自分の心の声を伝える」をテーマに、自分のことを説明し周りの理解を得るための自己理解ワーク『支援者マニュアル』のサービス提供
- 双極性障害の方を中心にアンケートや体験談を回収し記事を執筆
- 双極性障害を広めるためのSNS活動(主にInstagram、TikTok)
記事の内容について
質問内容:支援者の人と話し合っておきたいこと
アンケート回答数:174件
データの解答の傾向や、回答数、解答内容に応じた傾向まとめ
アンケート「支援者の人と話し合っておきたいこと」では、双極性障害を持つ当事者が日常生活の中で直面する困難や不安、それに対する支援者との連携の重要性が色濃く表れています。中でも特に多かったのが、「希死念慮(死にたい気持ち)が強くなったときの対処方法について話し合っておきたい」という意見です。46件におよぶこの回答は、双極性障害の重篤な一面への当事者の不安を反映しており、事前の対応策の共有が支援者との関係性において非常に重要と認識されていることがわかります。
次に多かったのが、「躁状態やうつ状態になったときの対応方法を話し合いたい」という内容で、34件がこのカテゴリに該当します。特に「どのタイミングでストップをかけるか」や「どんな言葉が有効か」「会話の仕方・声かけ」など、かなり具体的な対応策の模索が多く見受けられました。躁状態では活動過多や衝動行動、うつ状態では極端な抑うつと希死念慮が問題になるため、状況ごとの適切な対処が強く求められていると考えられます。
また、「薬や頓服の管理、置き場所、飲み忘れ防止」などの話し合いを望む声も22件ありました。特に希死念慮と結びつくケースでは、「薬を隠してほしい」「管理してほしい」といった意見が目立ちます。このような具体的管理の共有は、当事者が極端な状態に陥ったときの安全策として機能することが想定されます。
「双極性障害の症状や波について理解してほしい」という意見も20件ありました。症状の波が激しく、支援者との誤解が生じやすい双極性障害では、支援者が疾患の特性を理解することが関係性の安定に直結すると言えるでしょう。
一方、「特に話し合うことはない」「すでに話し合えている」といった回答も28件ありました。これは支援者との良好な関係性や、すでにある程度の連携体制が構築されていることを示唆している可能性があります。
最後に「将来の暮らし方」「金銭管理」「就労や自立支援」など、具体的な生活設計についても言及がありました。双極性障害は慢性的な疾患であり、症状の波が長期に及ぶため、生活設計の継続的な見直しも必要とされることが伺えます。
このように、アンケート全体からは、当事者が支援者と共にどのように病気に立ち向かい、安心して生活していくかに対する具体的で切実な要望が多数寄せられていることが明らかとなりました。
データの学びと活用方法の提案
このアンケートから見えてくる「支援者と話し合っておきたいこと」には、とても深い思いが込められていました。それは、単に「何かを助けてほしい」というより、「一緒に考えておきたい」「いざというとき、安心して頼れるようにしておきたい」という、心の準備や信頼関係への願いが詰まっているように感じます。
まず、とても多かったのが「希死念慮が強くなったときに、どう対応してほしいか話し合いたい」という声でした。「死にたい」と感じるほどの苦しさは、支援者であっても、簡単には受け止めきれないことかもしれません。それでも、「こんなときはどうする?」「どこに連絡する?」「病院に行くタイミングは?」など、事前に話しておくだけで、当事者の心には大きな安心感が生まれるようです。
また、躁状態やうつ状態のときの対応について、「自分では自覚しにくいから、伝えてほしい」「でも言い方は優しくしてほしい」といった声も多く見られました。これは、病気の波によって変化する自分自身を支援者と一緒に理解し、うまく付き合っていこうとする姿勢の表れとも受け取れます。
そして、薬やお金の管理など、生活に密着した内容も見逃せません。特に薬の管理については、「頓服をどのタイミングで飲むか決めておきたい」「飲み過ぎを防ぐために預かっていてほしい」といった、リスクを下げるための連携を望む声が多くありました。これも、当事者が自身の状態を冷静に見つめ、工夫しようとしている姿勢を感じさせてくれます。
支援者の方々にとって、こういった話題を切り出すのはとても勇気がいることかもしれません。でも、当事者の多くは「本当は話しておきたい」「支援者に知っておいてほしい」と願っています。だからこそ、穏やかな日常の中で、「いざというときのこと、ちょっと話せる?」という一言が、支援者と当事者をつなぐ大切なきっかけになるかもしれません。
このアンケートを通じて見えてきたのは、「支援される側」と「支援する側」という関係を越えて、共に考え、共に備える“パートナーシップ”のかたちです。病気があるからこそ、「助けてもらう関係」ではなく、「共に暮らす、共に生きる関係」を築いていけたら、きっとお互いにとって安心できる世界が広がっていくのではないでしょうか。
もし、この記事をご覧になっているあなたが当事者の方なら、「本当はこうしてほしい」と思っていること、ぜひ一度、信頼できる人に伝えてみてください。そして、支援者の方であれば、「何か話しておきたいことはある?」と聞いてみるだけで、きっとお互いの距離がぐっと近づくはずです。
心を込めて対話を重ねることで、安心して暮らしていける日々が増えていくことを、願っています。
登場した用語の一般的な解説
■ 希死念慮(きしねんりょ)
希死念慮とは、「死にたい」「消えてしまいたい」と思う気持ちを指す言葉で、必ずしも実際に自殺を図ろうとする行動(自殺企図)と一致するわけではないと考えられています。双極性障害のうつ状態では、こうした希死念慮が現れやすくなる傾向があるとされており、支援者との間で「そのとき、どう対応するか」を事前に共有することが安全確保に役立つと言われています。
一般的には、こうした時期には本人が冷静な判断をしづらくなることもあり、信頼できる支援者に「サインを出す方法」や「具体的な連絡手段」を決めておくとよいとされています。
■ 躁状態・うつ状態への対応
双極性障害の最大の特徴のひとつが「気分の波」であり、ハイテンションで活動的になりすぎる「躁状態」と、何も手につかなくなる「うつ状態」の間を行き来することがあると言われています。
躁状態では、自信過剰、浪費、睡眠の減少、攻撃性の増加などが見られることがありますが、本人は「調子が良い」と感じていることが多いため、周囲が変化に気づくことが重要とされています。一方、うつ状態では、無気力感や自己否定、孤立傾向、希死念慮などが現れやすく、これも早期の気づきと対応が必要です。
そのため、「どのタイミングで支援を始めるか」「どう声をかけるか」「休ませるか、通院を促すか」といった対応の方針を事前に話し合っておくことが、有効な予防策のひとつとして語られています。
■ 頓服(とんぷく)と薬の管理
「頓服」とは、決まった時間に服用する定期薬とは異なり、「症状が出たときだけ服用する薬」のことを指します。双極性障害では、不安が強くなったとき、眠れないとき、気分が高ぶりすぎたときなどに、抗不安薬や眠剤、抗精神病薬などを頓服として使用するケースがあると言われています。
ただし、頓服の自己判断での過剰摂取にはリスクがあり、薬の管理は重要なテーマです。そのため、支援者が「いつ飲むべきか」「飲んだかどうか」などを共有し、必要であれば預かる形で管理することも検討されます。特に希死念慮があるときには、過量服薬による事故を防ぐ目的で、支援者に薬の保管を頼むという声も見られました。
■ 双極性障害における「理解」の重要性
「支援者に病気についてもっと知っていてほしい」「理解してくれるだけで心が軽くなる」という回答も目立ちました。双極性障害は、症状が目に見えにくく、周囲から誤解されやすい疾患といわれています。例えば、「怠けている」「わがままだ」と誤解されてしまうことも少なくありません。
そのため、家族や恋人などの支援者が双極性障害の特性や症状の波について知識を持つことは、当事者が「わかってもらえている」という安心感を得るうえでも重要と考えられています。
最近では、精神疾患に関するわかりやすい書籍や講座、当事者の発信するSNS情報も増えており、正しい知識に基づく理解と共感が支援の土台になるという考え方が広まっています。
お知らせ

気分の波がある方におすすめ!
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今後も引き続き双極性障害の方を中心にアンケート・体験談の回収を行なっております。
また、躁うつ塾は、双極性障害を始めとし、精神疾患者向けのサービス構築に励んでまいります。
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①双極性障害の方
②うつ病の方
③診断はされていないが気分の波がある方
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